子育て中の主婦にもぴったりの家庭と両立できる、やりがいのある仕事

介護について

子供達が小さかった頃、夜に飲食店で働きながら家計を支えていました。
「もっと安定した仕事がしたい、でも子供との時間も大切にしたい」そんな思いを抱えていた時、母の一言が、私の人生を変えました。
「お金を稼ぐなら、介護がいいんじゃない?」
その言葉がきっかけで、私は介護の世界に足を踏み入れました。
介護は”特別な人だけができる仕事”ではありません。
家事や子育ての経験を活かしながら、人の役にたてる仕事でもあります。
今回は、私が介護の仕事を始めたきっかけと、実際に働いて感じたことをお話いたします。
子育て中のママや、これから何か仕事をしたいと考えている方にも少しでも参考になったら嬉しいです。

私が介護の道に進んだきっかけ

我が家は子供が3人。主人も私の両親も他県に住んでいて頼れる人がいない環境でした。
長男が生まれるタイミングで、主人の趣味(サーフィン)のために千葉の田舎へお引越し。東京の様に知り合いもおらず、初めのうちは不安だらけでした。
当時私は29歳。主人は真面目に働いていましたが、生活はギリギリ。給料が高いわけではなく、親の援助も受けられませんでした。、お金が足りない時は母に借りることもあり、「返すね」と言いながら、結局返せないままになっているのが、今も心残りです。それでも母の存在はずっと私の支えでした。
3番目の子供が3歳位から夜の飲食店で働き、夜中1時まで週3ほど働いていました。まだ若かったとは言え、かなり大変でした。
そんな様子を見た今は亡き母が、千葉へ遊びに来た時に言ったんです
「そんな大変な時間に働かないで、介護の仕事をしてみたら?これから必要になる仕事だよ」と。
その一言が私の人生を変えるきっかけになりました。
介護の仕事なんて今まで考えてもなかったけれど、そこから駅前にあったニチイの教室を探しヘルパー2級(現初任者研修)を受講しました。確か週1、3ヶ月くらい通ったと思います。ちょっと忘れました。実習もありましたが、とりあえず資格を取ろうと頑張って通いました。

家庭と両立できる訪問介護

訪問介護は、主婦にぴったりの仕事です。
普段から家でしている料理や掃除などが、そのまま活かせます。だいたい60分以内の短い時間のお仕事も多く、子供が少し留守番できる年齢になれば、無理なく働ける環境です。時給も良く、家庭との両立がしやすいのも魅力でした。実際に働いてみて感じたのは、夜中の仕事よりも体力的にも効率的にも良かったこと。訪問介護の合間に子供達と接したり、料理を作ったり洗濯したりと家の仕事もはかどりました。訪問介護が定着するまでは夜の仕事も併用していましたが。。。
仕事内容は生活援助と身体介護にわかれていますが、訪問介護はどちらかと言うと生活援助が多かったです。料理、掃除、買い物など主婦の経験がそのまま仕事に生かせました。料理でつまずく時は今ならスマホで調べられるので便利です。
子育て中でも仕事がしたい人には、本当にぴったりの仕事だと今も思っています。
また訪問介護での経験は、将来的に介護福祉士の資格を目指すうえでも大きな力になります。
そして介護福祉士の受験資格には「3年以上の実務経験」「介護に従事した日数540日以上」が必要です。訪問介護は1日1件でも1日にカウントされるので最短で資格を取るにも最適です。
私の受験当時はヘルパー2級(現初任者研修)でも受験できましたが、現在は実務者研修の修了が必須になっています。これから介護の仕事を始める方は、初めから実務者研修を受けておくのが良いと思います。

訪問介護で感じたやりがい

訪問介護の仕事は決して楽ではありません。中には片付けが行き届かないお宅もありますし、時には無理なお願いをしてくるご家族もいました。
でも利用者様一人一人と向き合う時間の中には、たくさんの学びと温かさがありました。95歳のおじいさんとのおしゃべり、買い物同行の時間。お風呂で「気持ちいいねー」と笑う笑顔。
その全てが私に取ってかけがえのない宝物です。 
訪問介護を通じて、人の暮らしを支えることの大切さ、そして”その人らしく生きる”ことの尊さを学びました。大変なこともあるけれど、この仕事を選んで本当に良かったと心から思っています。
訪問介護は、家庭と両立しながら働けるだけでなく、これからの自分のキャリアにもつながる仕事だと感じています。「家事の延長」のように見えても、そこには人の生活を支える責任とやりがいがあります。そしてその積み重ねが、資格取得や介護の仕事を続けていく力になっていく
今振り返っても、あの頃の選択は間違っていなかったと思います。

私は仕事をするからには、ただお金のために働くのではなく、楽しくやりがいを持ってやりたいと常に思っています。もちろん楽しいだけの仕事はありません。でも自分のやり方一つで仕事は楽しくもなり、辛くもなる。辛くなったり、嫌だなと思う時もありますが、楽しくやるのも自分、どうせやるなら楽しい方が良いですよね。
この仕事をして14年たった今、ようやくその意味を実感できるようになりました。
大変な事もあったけれど、介護の仕事を続けてきて良かったと思います。
これからも一人一人の暮らしに寄り添いながら、自分らしく働き続けていきたいです。


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